前回のおさらい
経営を学ぶためには、まずは家計管理からする必要が理解できたのですが…
でも…

そもそもお金が無ければ何もできないのですが…
と、ご質問のインストラクターさんからのお悩みにお答え致します♪
前回までの記事はこちら♪

結論
- お金が増える仕組みをまず理解しよう
- 消費・浪費から投資にシフトする

お金が増える仕組みとは?

これまで経営者になる為の事前準備として、様々な角度で必要な要素をお話して参りました。
「講師から経営者になる為の事前準備」の最後の締めくくりとなる章として、
講師から経営者になる為に一番の壁となる資金面のお話をしたいと思います。
起業・独立までには、ある程度のまとまったお金が必要となります。
そのお金を確保するために安易に融資や借金をするだけでは、起業した後もそれらを頼らないと経営ができない体質となる事が多く
自己資金が全くない状態を改善する事もせず
お金を借りれば何とかなる
という他力による事業経営では、不況時における舵取りが極めて困難となります。

生活する為のお金に全てが消えてしまい貯蓄ができません…
この様な形で私のところへ相談に来る人が後を絶たないのですが…
この様に仰られる方のほぼすべての方は、口を揃えてこの様に言われます。

だって、収入が少ないので貯蓄なんてできないですよ…

収入が増えれば貯蓄もできるのに…
実はこの考えでいる限りお金は増えません
お金を貯める・増やす・運用すると言った『資産が増える』という状況は
必ずしも『所得が高くないとダメ』なのではないという事なのです。
イギリスの歴史・政治学者であるシリル・ノースコート・パーキンソンが提唱された法則の中に
『パーキンソンの法則』というものがあります。
これは、当時英国における行政の運営と組織を分析した結果、人間の行動や考えがどの様に作用しているのか?についてまとめた法則なのですが、
その法則の中にあるモノの1つとして…
『支出の額は、収入の額に達するまで膨張し続ける』
というものがあります。
素敵な家に住み、良い車に乗っている人、高級品を身にまとっている人を見ると
『お金を沢山持ってそうだなぁ…』と思えてしまうのですが
ほとんどの場合、有り余るキャッシュ(現金)で高級品を買い漁る事ができる資産家ではなく
ローンや借入などをして、それらを購入している人の方が遥かに多く
その借金を払うために収入の大部分が支出として消え去り、貯蓄や投資に回すと言った事が出来ていない状況なのです。
どれだけ高収入だとしても、どれだけ良い家や車や高級品を所有していたとしても
それを『維持』し続ける為に『働き続ける必要のある人』と言うのは
真の意味で『お金持ちではない』という事なのです。
それは、収入が得られなくなった時点でその富を維持できないという事であり
それは正しく富を構築している人とは言えないからです。
所得が高い人やお金持ちに見える人を羨ましく思われる事があるかもしれませんが
その実態は、その状態を維持するために『多額の支出』をしているという事実をまずは知りましょう。

そもそもお金がある時点で、所得が高い人の方が有利じゃん!!
と、思われてしまいそうですが、それも半分不正解なのです。
皆さんにも覚えがあるかもしれませんが…
「今月、臨時収入で〇万円入ったから何に使おうかな!?」という、『使う思考』になるケースは
現在自分が得ている所得額によって、その強弱が決まるものではなく
高所得であろうが、低所得であろうが『使う思考』の人間は
どの所得になっても『お金が増えたから次は〇〇が買えるな!』と
いつまで経っても『資産が増えない』状況となるのです。
まずはこの思考から改める事がとても大切であり
富とは『収入そのものの金額』ではなく
収入と支出の『差』が富である
である。と理解して頂いたときに…
資産を増やすには、所得を増やさなければ絶対ダメという事ではなく
所得が増えても増えなくても、支出が増えない様に自制する事が『富を増やす方法』なんだと
自分をコントロールする事が大切なのです。

いやいや、そんなの言われなくても当たり前の事ですよね…
と、言われてしまいそうですが
この『単純かつ当たり前の事が、出来ていない人』が驚くほど多いからこそ
富む者は富み、そうでない者はいつまでもその状態となるという事なのです。
私自身もこの仕組みを正しく理解するまでは、事業が順調で収入が増えた事に味を占め…
毎月、軽自動車が買える程度のゲーム課金をしていたり、散財する時期があり、とんでもない生活をしていたのですが…
今ではその愚かな行為を自戒し、正しく富を増やす生き方になった事で更に富を増やすことができました。
お金や資産が増えない理由や問題は、自分の外側にあるのではなく
まずは自分の内側から正していく事がとても大切ですね!
消費と浪費の違い
収入と支出の差が『富の源泉』だと理解して頂いたうえで、次に大切な事は
その富の源泉を『何に使うべきなのか?』という問題です。
お金が増えない方の多くの中には、しっかりと『節約』をしているのに全然増えていかない…と言う方も多いのですが、
それらは『消費・浪費する為に節約』しているという目標であるケースが多く、
これらの場合は貯蓄や資産はなかなか増えていきません。

浪費については論外なので省きますが
皆さんが、これは必要だから『消費』してもいいよね!と思える事柄の多くは
資産価値のないモノに対してお金を使っている事が多く、購入したモノが資産とはなりづらいのです。
生きていくうえで必要となる消費『以外の消費』について、厳密に線引きをする必要があります。
車で例えた場合
- 移動手段として購入したいのか?
- 欲しい車があるから購入したいのか?
- ダサイ車だと恥ずかしいら、いい車を購入したいのか?
- 家族構成が変わったので購入したいのか?
などなど色々な購入理由がありますが、
車が必要な理由が『車が無いと不都合なことが起こる』状況であるのか?ないのか?というフィルターを通してみた時に
生きていくうえで必要となる消費なのか?
それとも
見栄やプライドや欲望での消費なのか?
何かを『買う』時にそれらが『本当に必要なのか?』というワンクッションを置く事がとても大切です。
ここで伝えておきたい事は、何でもかんでも我慢して『霞を食べる様に生きろ!』というお話ではなく
必要なモノと、そうでないモノをしっかりと仕分ける自制心を持ち
本当に欲しかったモノについては遠慮なく消費し
よくよく考えたら見栄やプライドで買ってただけで、本当に欲しい訳じゃなかった…という事が無い様に
無駄を徹底的に省ける目を養う事が、事業を行う上でとても大切な要素なのです。
リセールバリューを考える
よくよく考えたらそんなに必要ではなかったモノを買ってしまう事が多い人は
無駄な消費や資産価値のない消費を出来るだけ控える為に
『リセールバリュー』という考え方を持つ事をお勧めします!
リセールバリューとは、買ったものをある一定の期間で売った際に価値が下がりづらいモノを購入できているか?と言う考え方で
どんなものでも『リセールバリュー=再販価値』があるのですが、
お金が増えていかない人の多くは『買った瞬間に価値が0円になるモノ』を購入している傾向があります。

例えば、壊れやすくて安いモノを優先的に買ったとして『安く買えた!』と思ってもそれを売ろうとした時に1円の価値もない…なんて事はよくある話ですよね
でも、同じもので壊れづらく、値段が少々高いモノを買ったとして、
ある一定の期間で売却した時に、購入した価格とあまり変わらないとしたら
『所有』していた期間はとても安く手に入れられたとなります。
住宅や車も同じく〇年後に売却した際にはどの程度の価値になっているのか?と言うのを購入する前から考えて買う
この考え方がとても大切なのです。
この考え方は事業資金を増やす為の貯蓄法だけに留まらず、
実際に起業すると事業経営とはリセールバリューで判断をする事の方が多いので、是非ともその感覚を今から養っていきましょう。
消費から投資へ

収入と支出の差が富の源泉であると生活をする事で着実にお金は貯まっていきます。
そのお金を銀行預金などで預けているだけではなく、小額からでも資産運用を行うという考え方がとても大切です。
投資と聞くと…

投資とか、経営者やお金持ちがやる事で、自分は関係ないし怖いんですけど…
この様に仰られる方もとても多いのですが…
残酷な現実をお話させて頂くと…
もしあなたが経済的自由や資産を増やして豊かな生活をしたいというのであれば
『投資』をせずにそれらを達成する事はほぼ無理だと思って良いでしょう。
その一例をご紹介しますが…
堅調に事業を経営し成功を収めている多くの経営者は『経営の才覚』『経営の素質』があったからだと思われる方も多いのですが
実はそうではなく、『既に成功している人の上手なやり方を真似ている』からこそ
自分自身も成功できたというのが真実なのです。
あなたがもし資産を多く増やしたいと願うのであれば、既に資産を多く持っている人たちがどの様な方法で資産を増やしていったのか?
答えは収入と支出の差で得た富を浪費・消費ではなく『投資』に回してるという事です。
それを真似せずにどうやって成功するのでしょうか?という問題なのです。
これを考えて頂いたときに『資産運用』をしないで成功を考えられているのであれば
あなたは、誰かの真似などせずに成功を収めた正真正銘の天才経営者と同じ資質が必要となります。
例えば銀行に100万円を預けて1年後にどの程度増えるか?と言うと
現在の銀行の金利が大手メガバンクで0.001%となる事から
『1年後に10円の利息がもらえる』という形となります。

す・・・少なすぎでしょ…
1,000万円預けても100円しか増えない世界をまずは知る事が大切なのです。
これを株に投資した場合、平均利回り4%で運用できたとしたら…
『100万円で4万円のお金が増える』と言う形となり、銀行の利息と比較しても3万9990円も多いのです。
仮にこれが1,000万円であったとしたら・・・
『1,000円で運用した場合1年間で40万円のお金が増える』銀行と比較すると49万9900円も多いのです。
※平均利回り4%は現在の株式相場の平均値より低く計算してあります。
金利と利息については過去記事で解説しています♪


そもそも100万円すらも、貯金が無いから私には関係のない話じゃん…!!
そう思われる方に特に知って頂きたいのは
『投資』とは株式や債券や不動産などだけに限定されるものではなく
自身の『事業に対する投資』や『自分自身に対する自己投資』も投資であるという考え方を持って頂く事がとても大切なのです。
まずは何百万円ものお金を使った投資ではなく
誰しもが持つ3つの資源となる『時間』『お金』『労力』これらを自分の人生に投資して
現在行っている事業を拡張し事業所得を増やし
3つの資源を有効活用して新しいスキルを身につけ自身の価値を高める
その中で得たお金をあるだけ使うのではなく
少しずつでもいいので株式などに投資をする。
これを繰り返すだけで資産は雪だるま式に増えていくのです。
これを『複利』と言います。
そしてこの複利については、誰もが知っている物理学者アルベルト・アインシュタイン博士がこの様に言っています。
複利は人類最大の発明であり、知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う
という名言を残すほど『複利』のパワーは絶大という事なのです。
私自身もお金が無い時代から少額でもいいのでコツコツと貯金や投資を続けてきました
『複利の力』と言われても最初は半信半疑でしたが、続けていくうちに
『雪だるま式』の本当の意味が分かり、コロコロと転がす雪だるまの丸い雪が大きくなればなるほど
大きくなるスピードが格段に高まる…資産がその様に増え続ける…
この事実を目の当たりにした時に『成功者の真似をし続けてよかったぁぁぁ!!』と思えました。

これらの考え方と出会えたのは4年ほど前に手に取った『バビロンでいちばんの大金持ち』という本で
資産を正しく増やす方法をこの本から多くの事を学びました。
最近になって、この本を『読みやすい形で漫画化』したものが出版されており
こちらも読んでみたのですがとっても分かりやすくまとめられていて、
初めて手に取る人には漫画版の『漫画:バビロン大富豪の教え』から読み進める事をお勧めします!
古代バビロニアから受け継がれる金言やお金に対する考え方、資産の増やし方など
現代のビジネスシーンにおいても普遍的で再現性の高い方法が分かりやすく記載されています。
大げさかもしれませんが、この本を読んだことのある人とそうでない人の資産形成の差は
まさに雪だるま式に開いていくと言っても過言ではありません。
それぐらい、この本に書かれている事は経済的自由を勝ち取りたい人にとっては金言集という事なのです。
今日のまとめ
所得が高いから『お金持ち』という固定概念からいち早く抜け出し、
本当のお金持ちとは『お金があっても不必要なものは買わない人』すなわち『収入と支出の差が富の源泉』であると理解している人達の事であり
これを実践し『株・債券・投資信託』などで資産運用を行いながら
『複利の効果』を使いお金がお金を生むマネーマシン(金の成る木・金の卵を産む鶏)を作り
自分が何もしなくても『自動でお金を生み出す仕組みづくり』を実践しています。
お金を持ってそうな人を見ると羨ましく思ってしまい
その人たちが持っているモノを自分も『買えたらいいなぁ』と思えてしまいがちですが
『自分が本当に欲しいモノは何か?』を見失わず
収入と支出の差を増やす事を忘れずに人生も事業も進めてみてください。
この記事が『良かった!』と思えた方は、コメントを頂けると執筆の励みになります♪
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