前回のおさらい
人脈の選択と正しい人脈構築は分かったのですが…
でも…

経営とは何か?について一切知らない私はどうしたらいいのですか…
と、ご質問のインストラクターさんからのお悩みにお答え致します♪
前回までの記事はこちら♪

結論
- 起業の前に家計の事をどこまで把握していますか?
- 『起業してから学べばいいか』マインドは失敗の元
- 数字で話ができない人は経営者に向かない

毎月の収支どこまで把握してますか?

独立や経営を希望される方の多くは、経営学の勉強や簿記などの専門知識から学ぼうとしがちなのですが…
経営の基礎とは経営学を学ぶ事から始まるのではなく
もっと身近なところに答えがあります。それは…
自身の家計状況を隅々まで把握するという事
これができるだけで、起業・独立を目指される時点での皆さんにとっては、難しい経学の本を読むより遥かに多くの学びを得る事ができます。
『料理は科学』と言われる様に『家計は経営』と言っても過言ではないほど、
皆さんご自身の毎月の家計のやりくりを納めた家計簿は経営そのものだという事なのです。
毎月、自分の家計状況が
- 『いくらの収入なのか?』
- そして『いくらの支出なのか?』
- その差は『どれだけ残っているのか?』
この3つを全く知らない状態で起業をする人は、
『運転方法を知らないのに高速道路で爆走しているのと同じ』くらい危険だという事を認識しましょう。
既に起業しているという感覚を持つ事
やりたい事があるなら自分で起業するといいですよ!と伝えると…

経営なんて難しくて私にはできません…
と、答えられる方がとても多いのですが…
そんな方々に気づいてほしいのは
経営が難しいという、あなたは既に1つの事業を知らず知らずのうちに経営しているという事です。
それは、
自分の人生を既に経営している
と、いう事を忘れないでください。
起業や独立、経営などを難しく考える方がとても多いのですが
これを自分の人生に置き換えて考えて見てください。
皆さん1人1人の『人生』は、誰かに操作されたり、誰かに強制されているものではなく
皆さんの手によって経営・運営されていると考えた時に
誰しもが『自分の人生の経営者』であるという自覚を持つ事が大切なのです。
現在の所得額や、どんな職業であっても、現在そのフィールドで自分の人生を経営していると考えれたときに
どの様に収益(手元に残るお金)を最大化させたらいいか?と考え続ける事が経営の第一歩となります。

そんなの言われなくても分かってますよ…
と、思われる方は次の3つの項目に沿って『自分の人生を経営』しているでしょうか?
その項目とは…
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 浪費ではなく投資に使う
たったこの3つを繰り返すだけで『自分の人生という経営』は順調に増収増益に推移していきます。

そんな簡単にいかないでしょ…収入を増やすと言っても転職や副業できないし…
こんな声が聞こえて来そうですが…
その意見を
『自分の人生を経営している』という感覚ではなく
『自分の会社を経営している』と置き換えた場合、同じことが言えるでしょうか?

そんなに簡単にいかないでしょ…売上を増やすと言っても〇〇できないし…
こんなことを言っている経営者が居たらどうでしょうか?
その会社は早々に倒産する未来が見えてきますよね。
要するに、
一番自分の身近にある『自分の人生の経営』ですら『豊かにする努力』を行動に移す前から
『できない理由』を探し選択している人は
起業したとしても絶対に上手くいかないという事なのです。
そうならない為の『初めの一歩』は
- 毎月の収入がどれくらいあるのか?
- 毎月の支出がどれくらいあるのか?
- 残ったお金をどう活用しているのか?
この3つの項目を『知る事』から始めてみましょう!
もし既に、自身で家計簿を付けられているのであれば『収入項目』はどうしたら増やすことができるだろうか?
『支出項目』はどうしたら減らすことができるだろうか?
1項目毎の詳細な状況を把握し問題点を洗い出す癖を付けてみましょう。
既にそれらが出来ている人は……
残ったお金をどの様な使い方をしているだろうか?
浪費・貯金・株・債券・投資信託などなど
貯まったお金を更に増やす行動をどの程度しているのか?
これらを明確化して10年後・20年後・老後など節目毎の資産がどの程度増えるのか?を知りましょう。
ここまで出来て、やっと経営の基礎を学ぶ入り口に立てるレベルです。
まずはいきなり起業・独立をしたり、難しい経営の本を手に取るのではなく
『足元にある現実』から1つずつ着実に形にしていきましょう。
スクールビジネスで起業・独立される方なら特に理解できると思いますが
『自分ができない事を教えられない』のと同じく
『自分の人生が経営できない人が、事業や会社の経営など出来るはずがない』のです。
まずは自分の周囲からしっかりと整え、
『楽して簡単に短期間で高収入』などと言う罠に踊らされる事無く
目の前の課題を着実にクリアしていきましょう!
事業で失敗する人の共通点
家計簿を作り収支の状況をしっかり把握する事で
自分の今の状況と今後どのような未来に繋がっていくのか?という見通しが明確化していきます。
この時に必ずぶち当たる壁が『分からない言葉』や『分からない事柄』が出てきます。
多くの経営者さんのコンサルティングや、悩みを持つ事業者さんと接する中で、感じる事は
『事業で失敗する人の共通点』はズバリ『分からない事を分からないままにしている』という事です。

専門用語や難解な言葉などがあると『何となく分かったつもり』や『きっとこうだろうという憶測』で判断してしまう人が多いのですが
『知らない事』と出会えた時は、『面倒くさい状況』などではなく
知らない事を知るきっかけを作ってくれた自分に『ラッキー!ありがとー!』と思えるぐらい大きな機会を得たと思う事がとても大切なのです。
そもそも、起業・独立を目指される方や、事業がうまくいかない人は
その方法やコツやノウハウを知らないから
私の記事を読んだり、経営についての本などで『その答え』を探しているのだと思います。
その答えとは正に『知らない事と出会った時に全て吸収する事』であり
それらが出来ていない、もしくは、まだ始めたばかりだから『答え』にたどり着けていないのです。
成功したいのに、『成功する為の答えを学ぶのが面倒くさい』…
これでは、どんなに足掻いても成功する事は難しいでしょう…
既に自発的に、私の記事を読まれている方や
様々な環境から学び、『知らない事を知る事の大切さ』が分かったうえで行動されている方は
安心してください、その歩みを止めない限り、必ず成功までの道は繋がっています。
『起業・独立してから学べばいいや!』と問題を先送りにする人は
その問題が現実となって迫ってきたときに、準備をしていないので対処する事は難しいでしょう。
万物万人 師たらざるはなし
松下電器(パナソニック)の創設者 松下幸之助さんの有難い言葉を胸に
全ての人、全ての環境が学びの師であるとの姿勢で『経営者の器』を磨いて行きたいですね。
数字でお話する癖を身につけよう
『数字でお話』とは暗号文章などではなく、
事業経営とは数値で表す事のできる状態で会話や計画や行動を心掛ける事が大切なのです。
例えば…

今月の家計の収支はどうなってますか?
この様に私が質問したとして…

今月は少し厳しかったです…

今月は意外とお金使いませんでした!
などと、抽象的な答えではなく、

前月と比較して支出が10%減少した事で3万5千円のお金を貯蓄に回せました
このような形で、具体的な数値で答えられるぐらい自身の家計状況を把握しておく事が大切なのです。
驚かれるかもしれませんが、経営者の中には…
毎月の
- 売上
- 経費
- 利益
この3つを経理担当者や社員・スタッフに任せっきりで『全く知らずに経営』している経営者も少なくないのです。
その様な方の多くは毎月黒字経営で増収増益である場合が多いのですが、
不況などの煽りを受け赤字転落すると立ち直る事が出来ず廃業してしまうケースが多いのです。
起業・独立し自身で経営をするうえで大切な要素は『なんでも数字に表す癖』を付けて
『採算意識を常に持つ』という事が求めまれます。
採算とは、収支の計算を行うという事で、1つ1つの行動に利益がちゃんと出ているのか?を把握する事が大切なのです。

この採算意識の無い状態で毎月の家計をやりくりすると…
ATMでお金をおろそうとして…『あれ!!残高がこんなに少ない!!』や
カードの明細が届いて…『今月使いすぎたからリボ払いにしなくちゃ…』など
ネガティブな出来事が今まさにやってきて『困った状況』になったと思えてしまいますが
そうではなく、
単純に『数字を把握しないで使ったり浪費しているだけ』と言うのが見えてきます。
この状況を経営に当てはめたとしたら…
健全な経営が出来ているとは言えないですよね?
起業・独立を目指される人がまず実践するべき事は
『毎月の支出の額』を1日1度は確認をするぐらいの癖を付けましょう。
こうする事で今月は『〇〇〇円以上使うと貯蓄や投資に回せないぞ!』と分かり『浪費が減ります』
そして、毎月の支出が分かる事で『先月より支出を減らすにはどの項目を減らすことができるかな?』と改善策が打てるようになります。
そうすると保険の見直しや、消費だと思っていたら実は浪費だったと思える項目の見直しや、
各種控除や節税の方法など、お金や数字についての知識やノウハウがどんどん蓄積されていくのです。
これらは起業・独立して経営する際に必ず役に立ちますので是非とも継続してみてください。
しかし、家計簿や収支のチェックをノートやExcelなどで記入するのはとっても大変です。
そこで私も現在も活用しているのが
スマホで簡単に家計簿管理ができる『使いやすいさNO.1の家計アプリ マネーフォワードME』です♪
数ある家計アプリの中でダントツに優れているのが
- 無料で使える機能の範囲が広い点
- 何よりも見やすい画面で分かりやすい点
- 支出項目を自分で自由にカスタマイズできる点
- 勝手に有料版に切り替わらない点
無料版でも十分に使え、クレジットカードや証券口座、仮想通貨なども登録でき資産の推移が見れるのも重宝しています♪
クレジットカードや銀行口座を紐づける事で、毎月の支払や収入を自動で計算して円グラフや折れ線グラフで表示してくれるので
とってもわかりやすく、家計状況を確認する癖を付けるのに最高のツールだと言えます!
今日のまとめ
私には経営の才能や適性が無いかもしれないなぁ…と思われる前に
『自分の人生の経営者』として、既に人生を経営していると思って頂けると
事業経営も人生経営も、やっている事はあまり変わらないと思えるはずです。
複雑な財務諸表や契約書やビジネスに関わる様々な要素を考え出すと

難しすぎて自分には無理だぁぁぁ!!
と、思えてしまいますが、物事はシンプルに考える事がとても大切です!
まずは自分の人生の経営となる家計簿の状況をしっかり把握して
数値化する癖を付ける事で、ビジネスに関わる要素を学ぶ事ができます。
そして『行動した者だけが知る事の出来る世界』として
ビジネスとは要するに『売上を増やし経費を抑え、利益を最大化させる』たったこれだけの仕組で
それらの要素を1つずつ数値化し
問題点を洗い出し、改善するだけの簡単な作業である事が分かってきます。
しかし、まだ見ぬ皆さんにとって『簡単な訳ないだろ!!』と思えるのも理解できます。
そう思えてしまう理由が『行動していないから』だとしたら答えは簡単なのです。
『やってみる』ただそれだけで、『あぁ経営って思ったよりも簡単じゃん』って世界を見る事ができます。
既に事業経営をされている方で『いやいやいや!経営してるけど簡単じゃないよ…』と思われる方は
『売上』『経費』『利益の最大化』このどれか、もしくは全ての問題点をもう一度洗い出してみましょう。
闇雲に行動だけをして、売上を増やす為に使った経費が多かった…という事が無い様に、数値化した行動を心掛けてみてください!
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