ビジネスモデルを作るうえで最も大切な要素である『強みを活かした価値提供』
これを知らずして起業や副業を行っても収益は増加していきません。
今回は『強み』とは何か?について分かりやすく解説したいと思います。
前回のおさらい
ビジネスモデルを構築せずに、いきなり起業をしてしまう事は目隠しで運転するぐらい危険であるとお伝えし、
『顧客セグメント』を意識したビジネスモデルの構築が大切であると解説致しました。

今回も私がコンサルティングの現場で実際に使用している『ビジネスモデルキャンパス』に沿って
本日は②価値提供(Value Position)について詳しく解説致します♪

結論
- 『強み×独自性』を提供
- ブルーオーシャンを常に考える事

スクールビジネスのコンサルタントやアドバイザーなどの中には、自身でスクールビジネスを実際に経営した事が無い人がとても多いという事実があります。
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強みの見つけ方

起業や事業運営を行う上で大切な事は『お金』目当てだけで起業をする方は、一時の小金を得る事はできるかもしれませんが
長く商売を続ける事や、常に収益を出し続ける事が難しいのがビジネスの世界となります。
『起業後1年以内に廃業する人が約40%』である理由の1つとして
「一発逆転」などギャンブル的な考え方や
本来やりたいビジネスではないけども『儲かる』商売だからと、甘い言葉につられて始めてしまうなど
ビジネスモデルの構築をしっかり行わずに起業される事で大きな痛手を負ってしまうのです。
ビジネスにおいての『強み』とは
自分が心の底から『好き』と思える事、時間を忘れて熱中できる事
この要素が欠けた状態で起業をされる方の多くは、安定的な収益を獲得する事はできないのです。
その理由は…『時間を忘れるほど熱中し、この仕事が好きでたまらない!』という同業者があなたの商圏エリアに居た場合、絶対に勝つことができないからです。
起業において絶対に欠けてはいけない要素の1つが
その仕事を『心の底から好き』という状態になれているか?を、自分に問うという事です。
しかし、気を付けるべき点として…
- お金持ちって周りに思われたい
- ハイグレードの車に乗ってて良いなと思われたい
- 豪華な家に住んでて凄いって思われたい
- 高価な時計で周りから羨ましがられたい
- みんなが買えない様なブランド物を身につけたい
だから、それを叶えてくれる『この仕事が好き!』という見栄やマウンティングからくる『好き』ではなく
もっと根本的に『私は〇〇の作業をしている時が一番幸せ』の様な、
お金や見栄など関係なくとも、心の底から好きと思える原点となる行動に着目して頂き
その中で見えてくる自分の『特性』からビジネスを構築する事がとても大切な考え方となります。
例えば、がおうさんの場合…
24時間365日パソコンでゲームをしたり、ゲームのキャラが強くなる為の情報収集に夢中になり
最高効率を出す為にExcelなどでデータ分析をしたり、何時間でも熱中する事ができ、あっという間に時間が過ぎ去ってしまいます。
この私の『特性』はゲームが好きという単純な答えではなく、もっと根本的な部分を注視すると見えてくるのが、
パソコンを活用する作業が苦ではなく、何時間でも扱えるという特性があるという事が分かるのです。
「漫画が好きすぎて、何時間でも読める人」は、漫画を読む事に特性があるのではなく
活字を読むことが苦ではなく、活字と画像からイメージを膨らます事が得意な特性がある。
「女性が大好きで、何時間でもナンパできる人」は、女性を扱う事に特性があるのではなく
人と会話をする事が苦ではなく、自分の要望を相手に承認してもらう事が得意な特性がある。
この様な形で、誰しも必ず、何時間でも苦にならない事柄の根本的な部分となる『特性』を有していているのです。
これらの『特性』をビジネスに活かす方法は
あなたが行おうとしている『ビジネス』とあなたの『特性』に『相乗効果』や『親和性』があるか?という事です。
例えば悪い例として…
会話が苦ではなく、会話によって人から承認を得る術に長けた得意特性がある人が、会話を一切する必要の無い事業を行ったとしても『強み』を活かせた仕事とはなりません。
自分の『強み=得意特性』が活きる『環境=仕事』で戦う
これが起業をスタートする前から準備するべき超重要な要素となります。
余談ですが、私のゲーム好きは『ゲームが好きだからやっていた』のではないと最近気づきまして…
自分の『特性』が活きる『環境』がゲームしか無いと思い込んでいたから、ゲームに打ち込む日々でしたが
自分の『特性』が活きる『環境=会社経営』の方が、より複雑で、難易度も高く、やりがいがあり、
生産性があり、努力した分だけ、自分の人生にプラスになって返ってくる。
『こんな最高なレベリング(レベル上げ)ができるゲームは今までやった事が無い‼』と発想が切り替わり、夢中になれているからこそ結果が出せているのだと思います。
独自性の提供がカギ
価値を提供する際には大きく分けて3つの提供方法があります。
- スペックを売りにする
- 優位性を売りにする
- 独自性を売りにする
これらを簡単に説明しますと
スペックは『仕様・性能』を売りに商売をするだけの戦い方で
優位性は『価格・サービス・品質』などが同業者よりも優位である事を売りにする戦い方で
独自性は『スペックや優位性では解決できない、お客様の真の悩み』を解消する事を売りにする戦い方です。
この3つの戦い方(フィールド)については過去記事で詳しく解説しています♪

「スペック→優位性→独自性」の順番で『価値』が高まるのですが、この3つのどれを『提供』するかによって
その後、ビジネスモデルで構築する必要のある『価格』や『コスト=支出』そして売上、経費、利益が大きく変化します。
スペックを売りに市場で戦う場合、競合となる同業他者が多い事から必然的に『価格勝負』『スペック勝負』に陥ります。
このフィールドで戦う場合、『薄利多売』を覚悟し『資本力=お金のある側』が必ず勝つフィールドである事を理解したうえで価値提供を行いましょう。
優位性を売りに市場で戦う場合、優位性を『確保し続ける』為にするために、それらを維持し続ける『コスト』が最大化します。
資本力の乏しい事業者の場合は『コスト』の最大化ではなく『価格勝負』によって優位性を保とうとするのですが、
価格勝負は『負のスパイラル』である事から、永遠に価格を下げ続け優位性を保つことはできません。
スペック・優位性を売りにビジネスを行う場合、『資本力=お金のある側』の事業者が絶対に勝つ構図がある事を踏まえたうえで戦いを挑みましょう。
独自性を売りに市場で戦う場合、お客様個々の『不』に対して、『あなた個人ができる最大限の努力』によって『解決』することが求められます。
『不の解決』を行う事は、多くの場合『資本力』で解決できる事柄ではなく、
お客様の声や心に寄り添い、耳を傾け『共感』『同情』し、その『悩み』を『解決』する事で得られる『価値』であるため
あなたの資本力の強弱によって、お客様が感じ取る『価値の量』が変わるものではなく
『あなた自身がしてあげられる事』に全てがかかっています。
この『あなた自身がしてあげられる事』が独自性であり、価格勝負・スペック勝負・資本勝負ではない
他と比較する事が難しい『価値』を提供できるのです。
『不』の解決については前回の記事で解説しています♪

あなたが提供する独自性とは?
では、何を提供する事が『あなたが提供する独自性』となるのか?
答えは『強みの見つけ方』でお話をした、あなたの『特性』を活かして
お客様の『不』の解決に活用するという事です。
あなた自身が四六時中その作業をしていても苦だと感じない特性で解決できる方法を模索し
お客様の問題を少しでも改善できるように働きかける事が『あなたが提供する独自性』となります。
そして絶対に忘れてはいけない事は
お客様の問題を少しでも改善できるように働きかける事が『働く』という事であり
『労働』であり『仕事』である、そして、それが『使命』である
この様な『お金を得る為だけの労働』では永遠に生み出される事の無い『相手への思いやり』
想いや志を持って接する『志のある事』=『志事』として行動している人には
ただの『仕事』として行動している人よりも『価値』が高く、お客様かからの評価も高く
それ故に売上や収益が高まる。
この仕組みを理解したうえであなたの独自性を開花させることが大切なのです。
強みを活かし、その強みがどんな特性なのかを理解し
その特性を活かして、お客様の悩みや困り事を解決する事が
同業他者に負けたり奪われる事の無い、かけがえのない独自性として昇華されます。
起業したての頃は資本力が乏しいからこそ、スペックや優位性に拘り過ぎるのではなく
それらが関与する事が難しい、独自性からのアプローチで価値を提供する事が大切なのです。
ブルーオーシャンとは?
同業者が多く参入している市場は、競争が激化している為、優位性を獲得するまでのコストや時間が最大化し
薄利多売となりやすい市場となります。これをビジネスの世界では『レッドオーシャン』と言います。
それとは逆に同業他者が少なく、顧客の取り合いが起こらない市場を『ブルーオーシャン』と言います。
起業したての漁師見習いが、旧式の漁船で漁場に向かっても、既にその海域を知り尽くしている大資本の最新鋭漁船団に多くの魚を取られてしまう…
この漁場で優位性を獲得するには困難を極める事が容易に想像できると思います。

そんな事言われたら!どのビジネスも後追いで起業した人は上手くいかないって事になるじゃんっっ!!!
この様な悲鳴が聞こえて来そうですが…
ビジネスとは本来『先駆者』が一番儲かる仕組みとなっていますが、だからと言って今から起業する人達の道が閉ざされているという訳ではありません。
既にレッドオーシャンだと思える市場ですらも、大きな収益性を見込める突破口が必ずあるのです。
大切な事は、
先駆者や既に勢力が強い同業者が行っている『同じ市場』で、『同じやり方』で張り合う様なビジネスモデルではなく
※同じ市場:より細かく解説すると『同じ顧客セグメント』で戦ってはダメという事です。
それらの強者が解決できていない、お客様の『不』に対して『価値』を提供できるビジネスモデルの構築がとても大切な要素なのです。
例えば、中上級者向けのプロを目指す人達に洗練されたダンス技術を教えるスクールがあったとします。
そこに通われる方の多くは、『気軽にダンスを学びたい人』や『趣味程度にやってみたい人』などの割合は極めて低く
その様な思いでダンスをやってみたい人からすると『行きづらいスタジオだな…』と不満や不便さを感じています。
この様に、強者が『強者として優位性が保てる価値』の影には
それと同じぐらいの量の『解決できない問題点』が隠れており
そこにビジネスチャンスを見出す事がビジネスモデルを構築する時点で考える必要があるのです。
これらの強者が解決できていない事柄に対して、『あなたの特性×独自性』から生まれる『価値』を提供する事が
レッドオーシャンだと思える市場の中にあるブルーオーシャンを見つける術なのです。
今日のまとめ
『あなたの特性×独自性』がブルーオーシャンを切り開くカギである事から
起業をする前からしっかりと『自分の強み』が何かを知り
その強みはどんな『特性』から来ているのか?を分析し尽くすことが大切なのです。
それらを解明できたうえで、スペックや優位性だけの戦いに身を投じるのではなく
お客様個々の声に耳を傾け解決する姿勢で臨むことが大切なのです。
強者と同じことはせず、強者と争わない方法を選択する事が重要とお伝えしましたが
強者の『マネはしてはダメ』という事ではありません。
むしろその業界で成功している事業者や強者の施策は全てマネをして、全て吸収してください
自分が成功する為に最も必要な方法は『成功者のマネをする』という事に尽きます。

え!!がおうさん、さっき強者と「同じことをするな」って言ったばかりじゃん!!!
と怒られそうですが…
『同じこと』をするのではなく、その『やり方』や『仕組み』や『考え方』をマネしてほしいという事です。
宣伝の方法や広告文、レイアウトなどの技術
収益性を確保するためのビジネスモデルや経費のかけ方
経営理念や仕事への取り組み方
これらを『マネ』して良いところを全て吸収する事で、自分のビジネスに活きてくるのです。
強者が行うビジネスモデルを全く同じで提供しても、新参者のあなたは既に優位性が無ければ負けてしまいます。
そして早期廃業する多くの新米経営者さんは
『誰もやった事が無い事をやる事が独自性だ!』と言わんばかりに
先駆者になりたがるのですが、経営のけの字も知らない、経験も無い人がいきなりビジネスで大成功を収める事など夢のまた夢なのです。
ビジネスモデルすらも作成した事が無い方が選べる選択肢とは
①徹底的にマネをする
②強者と戦わない方法を考える
たったこの2つしか選択肢が無い、という事実をしっかりと心に置き
第③の選択肢である『誰もやった事が無い事をやる!』なんて無謀な事はせず
謙虚に学ぶ姿勢を貫き通す事が、ビジネスで1回目に成功するコツとなります。
そして1回の成功で満足するのではなく、何度でも何回でも成功し続けられる状態になれてやっと
『誰もやった事が無い世の中にまだないモノを…』と言った事が叶えられる段階に達するというものです。
まずは地味で刺激も少ないスライムを倒し続けて、着実に経験値を稼いでから
ラスボスの居る魔王城に向かう事が大切ですね!
がおうさんのおすすめの書籍をご紹介致します!
ニートでフリーターで経営学の全てを独学で習得した私が参考になった書籍ですので
皆さんにもきっと参考になる書籍だと思います♪
★ビジネスの基礎を学びたい方へ
★マーケティングについて学びたい方へ
★お客様の心理を読み取りたい方へ
★経営哲学を学びたい方へ
★お金の勉強をしたい方へ
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