今回のお悩み相談
銀行から融資を断られる事や高金利での条件が多くて…

開業資金を貸してくれる所を教えて欲しいでぇぇぇす!!
と、ご質問のインストラクターさんからのお悩みにお答え致します♪
結論
- 自己資金は出来るだけ温存しておくことが大切
- 融資(借金)経営がダメと言う考え方から抜け出そう
- 政策金融公庫のコロナ融資枠を最大限に活用するべし!

スクールビジネスのコンサルタントやアドバイザーなどの中には、自身でスクールビジネスを実際に経営した事が無い人がとても多いという事実があります。
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『お金を借りるだけ』ではない融資とは?

起業を目指す方の中には、自己資金ではなく、借金をして事業を始めようとする事は『ダメな事』と考えられる人が意外と多いのですが、
そんな皆さんに『ダメな借金』と『良い借金』の違いを質問してみると、しっかりと答えられない人が意外と多いのです。
『ダメな借金』とは、高金利消費者金融や家族・友人・知人から借りる借金の事で
『良い借金』とは銀行や国が指定する機関からの借金となります。
事業においての借金とは、単に『お金を借りる』だけが目的ではなく、
『信用を買っている』という2つの目的においてお金を借りているのです。
『信用を買う』とは何か?その前にダメな借金がなぜダメなのかをお伝えしますと、
高金利消費者金融からの借金は論外として、家族・友人・知人から借りたお金と言うのは
利息無しで、元金のみ返済という約束で貸してくれるなどのメリットがあったとしても
『社会的な信用が得られない』というデメリットが大きすぎる点があります。
『社会的な信用』と言うのは、借りたお金を決められた期日に滞ることなく返済し続けるという実績。であり、
この実績を積む事で金融機関(銀行等)は『この経営者は約束をしっかり守る人間だ!』と信用度が高まるのです。

社会的な信用なら家族や友人から借りても、ちゃんと返せば増えるんですけど…
と、この様に思われる方も多いと思いますが、ごく限られた範囲の人々から得る社会的信用ではなく
銀行などの金融機関等から得られる『社会的信用』これが超重要なのです!
この『信用度』を高める方法は…

私善人です!あと一度も警察に捕まった事が無いから信用できますよね!!
と、言ったところで信用されるものではなく
その言葉が実際に本当なのか?と『実績』をもって『証明』するしかないのです。
その証明の方法が、銀行等の金融機関から借入を行い、しっかりと返済していくという実績を積む事
すなわち『信用を買う』という事なのです。
なぜ信用を買う必要があるのか?
誰から借りようが、事業がうまくいけば何も問題ないから『信用を買う必要が無い』と思われそうですが、
経営者にとってその考え方は極めて危険な思考であると知って頂きたいのです。
事業経営というのは『常に好調』で『右肩成長』の様にずーーーーっと良い状況と言うのは、まずありません。
『信用を買う必要が無い』と思いながら事業経営をされている方の多くは、不況となった際に…

まさか自分の事業が傾くとは思わなかった…
と、想定外の災害が襲ってきたかのように絶望するのですが、
事業経営とは『好調』の時と『借入をしなければいけないほど不調』の時が、常にあると予測をしながら
大きな波に備えて事前に準備する事が『経営者の器』として求められるのです。
いざというときの為に前々から『信用を買う』事をしておらず
本当にお金が必要になった時に『貸してくださぁっぃぃぃ!!!』と叫んでも、金融機関は貸してくれないのです。
それが過去に事業が好調であったとしても、不況時の波を想定していない無能な経営者の烙印を押されて、借りられる額も限定的となるのです。
こうならない為にも、お金に困ってない時ほど自己資金を使うのではなく
『融資』を受け『信用を買う』という行動が経営者には求められる行動となります。
そして最大のメリットは
信用を買い続けるその実績が、借り入れをした金融機関だけに共有されるものではなく、
他の金融機関等にも共有され、他の金融機関からも融資が受けやすくなるのです。
しかし、気を付ける点として
『決められた期日に滞ることなく返済し続ける』これができないほどの金額で月々の返済額を設定したり
意味もなく多額のお金を借り入れる様な事は絶対に止めましょう。
借りる際は返すまでの計画をしっかりと立てたうえで現実的な範囲(リスク許容度の範囲)で借入をする事が何よりも重要となります。
自己資金を温存する理由は?
金融機関から借金をする事で『信用を買う』事の大切さを知って頂けたとは思いますが…

自己資金があるなら、信用を買うという名目で融資を受けて、利息を払う意味があるの!?
と、こんな声が聞こえて来そうですが、
自己資金と言うのは経営者にとって『最後の砦』であり、使うべきタイミングと言うのは
融資が受けられない状態となってから
と言うのが望ましいのです。
起業を目指す方にとってまず知っておくべき事は
事業経営のゲームオーバーとは『キャッシュが尽きた時』なのです。
どれだけ事業が順調であっても、『キャッシュ=現金』が無くなった時点で試合終了となる事を知っている方は
わざわざ借入が出来るのに自己資金(キャッシュ)を減らすプレイスタイルというは、
体力を回復しないまま、回復薬を持たずに魔王城に攻め込む勇者と同じなのです。

また金融機関と言うのは『雨の日に傘を貸さず、晴れの日に傘を貸す』と言われるぐらい
自己資金がある事業者に対しては簡単に貸し、自己資金が無い事業者に対しては貸してくれない事が多いのです。
その理由は、金融機関側の思惑として
『融資をしても、この経営者は自己資金があるから、当面は返済し続ける事ができるな』となる事から
融資担当者も気持ちよくお金を貸すことができるのです。
そして借りる我々のメリットとしては、万が一経営が傾いたとしても、自己資金を崩して難を脱する事もできますし、
何よりも自己資金がある事で毎月の返済を滞らせる心配が減る(信用を落とす心配が減る)のです。
これらの事から、起業を目指す皆様にとって融資(借金)とはネガティブな行動ではなく
よりポジティブに行動する為の種まきであると認識を改めて頂き
銀行や金融機関との信用を深める事で、新規店舗の融資金利を割安にしてもらえたり
融資額を増やしてもらえたりなど、事業経営において追い風となるのです。
最大8,000万円の特別貸付を活用しよう!
フリーランスや個人事業主としてインストラクター・講師活動を既にされている方にお勧めの融資が
政策金融公庫から『新型コロナウイルス感染症特別貸付』という枠組みで
無担保で、融資限度額8,000万円、金利も0.05~1.75%の範囲内で融資を受けられるという
通常では絶対にありえないレベルの好条件の貸付なのです!!
政策金融公庫とは財務省管轄の国が運営する会社として、起業や事業継続の為に融資を行う機関となります。
金利や利息、政策金融公庫については過去記事でも詳しくご紹介しています♪

コロナ禍の影響により、フリーランスや個人事業主として収入が減った方などを対象に『新型コロナウイルス感染症特別貸付』受ける事ができるメリットがあり
通常、自己資金が無い方や事業実績が乏しい方には、政策金融公庫だとしても高い金利でしか借入ができないのですが
こちらの融資枠を利用する事で融資できる金額も緩和され、金利も驚くほど低金利で借りられる。
こんな夢の様な融資枠を活用できるチャンスはもう二度とないかもしれません…
融資の条件などは?
こちらの融資はフリーランスや個人事業主でもなく、まだ全く活動をしていない方は対象外となるのですが、
既にインストラクターや講師として活動している方であればどなたでも対象となります。
そして、利用の条件として『新型コロナウイルス感染症特別貸付の概要』に記載がされているのですが、下記の内容が記載されています…


あわわわ…条件が難しくて、分からなすぎるぅぅぅ…
となりそうなので、超簡単に説明しますと…
コロナ禍の影響で、
①ある月の売上が、過去の同じ月の売上と比較して5%以上減少している
②起業して間もない人も特例条件で対象範囲となる
これらの条件により融資が受けられますので、まずはダメ元でもいいので
政策金融公庫へ自分が対象となるかの確認をしてみると良いでしょう!
お問合せは各地域にある支店へ連絡してみてください♪
借りられる金額は?
融資を受ける際に特に注意する点があります。
それは、融資担当者から『融資希望額はどの程度を考えていますか?』と聞かれた際に

分からないので、借りれるだけ貸してください!!
と、言う事業者はほぼ100%断られるか、金利が高くなります。
コロナ禍の影響による救済措置の融資であっても、何でもかんでも貸してくれるという訳ではなく
しっかりとした『理由』とその金額となる『根拠』を提示しなければ、融資担当者は首を縦に振ってくれません。
それらを理解したうえで、例えば
コロナ禍の影響によりレンタルルームが使用できなくなり、レッスンが行えないので
賃貸物件を借り内装工事をして自分で店舗を構えようと思っています。
その為に『賃貸物件の契約料』+『内装工事費』+『看板費用』=〇〇〇万円を借り入れたいです。
といった融資金の用途が明確化されている事が求められます。
これとは別に当面の運転資金が必要と言うのであれば、〇月~〇月の平均売上が〇〇万円で、
このままでは12か月後に廃業してしまう恐れがあるので平均売上×12か月分=〇〇〇万円を融資してほしい。などの根拠が必要となるのです。
これらの根拠提示をする事で融資審査がスムーズに進むのですが、
基本的には『年商(1年間に稼ぎ出す売上の合計額)÷2=融資限度額』しか借りられないだろうと予想して計画を立ててみる事をお勧めします。
前提条件として確定申告が必須
確定申告とは毎年2月16日~3月15日にフリーランスや個人事業主として1年間事業をした実績を国へ報告する義務なのですが
ダンス・フィットネス・ヨガ・トレーニング等のインストラクターや講師など、フリーランスや個人事業主で活動されている方の中には
『確定申告、何それ?』と言った認識で何年もしていない人も居るのですが…
その事業が赤字でない限りは、確定申告をしていないと違法行為であり、『無申告』等による『犯罪』として処罰されます。
政策金融公庫を含めた金融機関は、融資の際に必ず確定申告書の提出を求められる事から、
今後事業を拡張しようと考えられている方や融資を受けたいと考えている人は必ず確定申告を行いましょう。
インストラクターや講師として今年度起業したばかりで、まだ確定申告をしていない人は、確定申告書類の提出は求められませんが、
収入が分かる書類等の提示が必要となる事から、通帳データや領収書などをしっかりと保管しておく事をお勧めします。

やばい…確定申告してないけど、もう間に合わないのかな…
と、思われた方は今からでも確定申告は間に合います!!
確定申告は税務署にて行われるのですが、期日を過ぎて提出されたものは全て『期限後申告』扱いとなりますが
税務職員に『怒られたりする事は無く』、淡々と処理をしてくれます。
しかし、注意点として、確定申告の内容によっては『無申告加算税』や『延滞税』が発生する場合がありますので注意が必要ですが…
過去5年間、無申告加算税又は重加算税を課されたことが無い方は『無申告加算税』の対象とはなりません。
詳しくは、こちらの国税庁のサイトに記載されています。
また、『延滞税』についても、納税すべき税金額が1万円以下の場合は『延滞税』が発生しません。
詳しくは、こちらの国税庁延滞税の計算方法に記載されています。
私から強く忠告したい事は『脱税や無申告は必ずバレる』ので、確定申告を正しく行い、国民の義務である納税をしっかりと果たしましょう。
確定申告ってどうやるの?
確定申告は税理士などに依頼をする事で作成を代行してくれるのですが、必要な情報を送ったり、打ち合わせをしたりなど時間がかかるだけではなく
確定申告書類を作成するのに必要な費用も安くありません。

自分一人じゃ確定申告の書類準備できないよぉぉぉ
と、思ってしまう人も多いと思いますが安心してください!
今ではインタネット上でダウンロードなどしなくても利用ができるクラウド会計ソフトが発達し
それも無料で確定申告書類を自動で作成してくれるツールがあるのです!
それが『無料の確定申告自動化ソフト マネーフォワード クラウド確定申告』を利用する事です!
売上や経費などを入力する事が億劫な人に特におすすめの機能として
経費の支払いをクレジットカードや銀行振り込み等にする事で
マネーフォワードが自動でそれらを集計し、各勘定科目に自動で記帳をしてくれるのです。
現金で支払ったお金や受け取ったお金については、手入力が必要となりますが
作業のほとんどを自動で行ってくれるのはとてもありがたいシステムですよね!
登録も簡単で、無料利用中に勝手に有料になる事も無いので安心です♪
『自動化で80%以上の時間削減 マネーフォワード クラウド確定申告』を使って確定申告書類を作り
税務署に提出してみましょう!
確定申告には青色申告と白色申告の2種類がありますが
こちらについては過去記事で詳しく解説していますのでご覧ください♪

今日のまとめ
良い借金とダメな借金の違いを踏まえたうえで、『信用を買う』ことのメリットを理解し
事業経営がどんな局面になったとしても廃業しない様に種まきをしておくことが大切なのです。
そして、コロナ禍の影響で発足された『新型コロナウイルス感染症特別貸付』は
これまでに融資を受けた事のある人であれば
「こんなチャンスは一生に二度とないくらいのビックウェーブだぁぁぁ!!!」と狂喜乱舞するレベルの支援策となりますので
この様な時勢をしっかりと掴み、乗り遅れないように、得となる情報を常に吸収し続ける姿勢も大切なのです。
融資は経営者にとって最初の関門と言われるぐらい、初めての人にとっては難しく感じられますが
これらを乗り越えた先に、金融リテラシーの高い経営力が身に付きますので
是非とも『新型コロナウイルス感染症特別貸付』に挑戦してみてください!!
この記事が『良かった!』と思えた方は、コメントを頂けると執筆の励みになります♪
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