【ここで差がつく】講師から経営者になる為の事前準備②

起業のコツ

前回のおさらい

インストラクターとして活動しているうちから、経営者となる自分を見据えて行動する事の大切さが理解できました…

でも…

それだけで順調に経営できるとは到底思えないのです…

と、ご質問のインストラクターさんからのお悩みにお答え致します♪

 

前回までの記事はこちら♪

【再現性アリ】講師から経営者になる為の事前準備①
今回のお悩み相談インストラクターとして活動中ですが、ゆくゆくはスタジオの経営者になりたいと考えています。でも…何から準備していいのか、さっぱり分かりませんんんん泣と、ご質問のインストラクターさんからのお...

 

結論
  • お客様目線の経歴・実績取得が大切!
  • 発信媒体をどれだけ育てていますか?

 

受賞歴があれば何でも良い訳じゃない!

ダンス、フィットネス、ヨガ、各種スポーツなど様々なジャンルの習い事がある中で、

プレイヤー(選手)として現役で活躍しつつ、インストラクターや講師として活動している人も多いと思います。

 

起業を目指すインストラクターさんから受ける質問の多くが

経歴や受賞歴が無いと経営は難しいですか?

 

という内容なのですが、

『半分正解』で『半分不正解』だという事を知って頂きたいのです。

 

経歴や受賞歴を取る前に、何よりも気を付けるべき点として

どこを目的として、ソレに挑戦しているのか?問題』があります。

 

ダンスの名だたる大会を例えに出すとすれば、

  • JAPAN DANCE DELIGHT(日本)
  • UK B-Boy CHAMPIONSHIPS(世界)
  • BATTLE OF THE YEAR(世界)
  • Red Bull Bc One(世界)

などなど他にも多数の栄光ある大舞台があるのですが、

ダンサーなら誰もが憧れるこの舞台に『プレイヤーとして挑戦』する事はとても有意義である反面

経歴や受賞歴が無いと『稼げない』

と、考えられている人は、『実はそうとも限らない』という情報も知っておくべきだと思います。

 

お客様視点か?自分本位か?

世界の名だたる大会の受賞歴がたった1つでもあれば!

と、思えてしまいますが…

その経歴を既に持つ人でさえも

その努力の対価に見合う程度の稼ぎが無く、生活ができないなどの理由で業界から離れていく人が、

星の数ほど居るのです。

 

なぜそんなことが起こるのか?

 

それは、本人自身が感じている『経歴・受賞歴』の価値や

その受賞歴を得るほど洗練され卓越した技術の価値…

 

この『価値の高さ』を大多数のお客様は

へぇ~ すごいんですねぇ~

程度の価値としか見てくれていない。と言う『残酷な事実』を知ったうえでの行動が大切なのです。

 

血のにじむ様な努力の時間がどれだけあったとしても、他の全てを切り詰めて1つの事に注ぎ込んだ熱い思いも…

お客様にとっては『へぇ~』の一言で終わらせてしまう程度でしかないという現実から目を背けてはいけないのです。

 

事実、皆さんが各業界で活躍されているそのフィールドの『世界大会』や『超有名な大会』

皆さんがその業界に入る前や

皆さんがその業界で技術を学び始めた頃

初めてその業界に足を踏み込んだ時

皆さんがまだこの業界の提供者側ではなく

消費者(お客様側)だった頃の事を思い出してみてください。

 あなたは、初めて習いに行った時から
世界大会の価値や凄さを十分に知っていたでしょうか?

  

答えはこの1つの質問に尽きるのですが…

『業界人』であれば誰しもが知る『最高峰の大会』や『価値ある大会』は

多くのお客様にとって『さほど重要な価値ではない』その理由は…

その価値が分からない

というシンプルな状況を理解できた時に

 

ビジネスは『求める人の数』で収益性が決まる事から

価値の分からない人たちを相手に商売をするのであれば

それは利益を最大化させる事は難しいでしょう。

玄人相手の商売の難しさ

スクールビジネスで高い廃業率を誇るビジネスモデル選びとして

玄人向けサービス』を展開してしまう事が挙げられます。

 

玄人向けサービスとは『初心者』『未経験者』などの『価値』が分からない人は後回しで

提供するサービスの『価値』を理解してくれる『熟練者』や『経験者』を重点的に行うビジネスモデルです。

 

これらのビジネスモデルがダメと言うお話ではなく、

スクールビジネスを初めて行う人や新米経営者さんには敷居がものすごく高いというお話です。

 

なぜ敷居が高いのか?

 

それは、玄人向けサービスを『求める人の数』が

素人向けサービスを『求める人の数』より致命的なレベルで圧倒的に少ないからなのです。

 

極端な例え話ですが

うちのスクールは『世界大会に出れる生徒しか募集していません』という広告で

利益を最大化できる程、『人が集まるのか?』という問題があります。

 

この例え話から分かる様に、経営者自ら『お客様を極端に選別』してしまうビジネスモデルは

自分の首を絞める行為であると理解できると思います。

 

これらの事から、いきなり『自分のやりたいビジネスモデル』を始めるのではなく

まずは『お客様の求める数が多いビジネスモデル』を始める事が何よりも大切なのです。

 

どんな経歴を目指すべきか?

ビジネスとは関係なく『プレイヤーとして最高の記録を残したい!』という目的だけであれば、

どんな挑戦もご自身の満足に繋がるとは思いますが、

 

これを『ビジネスに活かしたい』と考えられるのであれば、

それに費やす3つの資源

  • 『時間』
  • 『お金』
  • 『労力』

について深く考える必要があります。

この3つの資源を『求める人の数』が少ない玄人向けの事柄に費やすのか?

それとも『求める人の数』が多い素人初心者向けの事柄に費やすのか?

 

この判断が、その後の人生に大きく影響するのです。

 

先ほどから『世界レベルの大会や経歴』についてお話をしていますが、

大多数の方は、その舞台にすら立てないと感じる方も多いと思います。

その様な状況でも果敢に挑戦し続ける姿勢はとても大切な事なのですが

その挑戦する理由が『ビジネスに活かしたい』という目的であれば

別の方法を模索した方が『ビジネスで成功』する確率は飛躍的に上がるというお話なのです。

 

『求める人の数』の分母が多い『初心者』『未経験者』の方がどんな所に『価値』見出しているのか?

 

この視点で行動基準を立てた時に見えてくることは

  • 先生の人柄
  • 先生の教え方
  • レッスンの難易度
  • クラスの雰囲気
  • 振付の好み
  • 使用楽曲の好み
  • 生徒の数
  • 既に習っている生徒のレベル

など、お客様自身が

その場所にまだ行った事が無いけども、リアルにイメージできる

と思えるくらいの丁寧な情報発信が

『〇〇〇世界大会優勝』という経歴だけよりも『価値』があり『魅力的』だと感じられるのです。

 

もちろん上記の『魅力的な価値』をやりながら『世界大会優勝』という経歴で売り出せば

鬼に金棒となり最高のパフォーマンスを発揮できるのですが

それができないからこそ『できないなりの知恵』を出す必要があるという事なのです。

 

でも、これって経歴と言うより、分かりやすく伝えているだけだよね?

と、思われる方…『それこそが答えなのです!!

 

お客様が求めている事は、その先生の『経歴』などではなく

私がちゃんと上手くなるのか?そうでないのか?

という事に関してお客様が『価値』を感じているという点が大切なのです。

 

あなたの経歴の凄さが『価値』なのではなく

お客様自身が『満足』することが『価値』だと理解できた時に

どれだけあなたが経歴を増やしたところで、お客様は真の意味で『満足』はされないのです。

 

経歴が1つも無い状態は、お客様にとって『不安』となる事がありますが

世界大会ですら、お客様としては『へぇ~』レベル程度となる事を知っていれば

その他多くの大会・コンテスト・バトルなどの経歴も同様に

受賞歴があるのですか『へぇ~ すごいですねぇ~』

程度にしか思ってもらえないという、お客様の心理を読み解けると思います。

 

これを逆手に取る事で見えてくるのは、『ビジネスに活かす』経歴の増やし方とは

受賞歴の『質』ではなくある程度の『数』であり

それ以上にお客様に『分かりやすく伝える事』の方が大切という事なのです。

※上記のお話は質の高い経歴がダメという事ではなく、あくまでこれから起業をする方に対して成功率の高い方法を提示した形となります。

発信媒体を育てるという考え方

現在所属するスタジオや習い事団体に『広告宣伝』をお任せしているインストラクターさんや講師さんがとても多いと感じています。

 

私がまだ所属インストラクターであった時代に真っ先に行った事は

自分で発信媒体を持つ』という事でした。

 

当時は今のSNSの様に集客効果の高い媒体は少なかったですが

それでもブログで発信したレッスンの内容や指導方法

私と他の先生との違いなど、初めての方・未経験の方にも分かりやすい様に

クラスの魅力を伝える発信媒体を作っていたため、そこからの新規生徒の流入と

 

ストリート(路上)でダンスの練習をしている子たちが集まる

場所を見つけては声をかけ

自分で作った「はがきサイズのチラシ」を手配りで宣伝するなど

 

色々な広告媒体を活用してスタジオに頼らない集客施策を自発的に行っていました。 

これが功を奏し1年で生徒保有数が200名を超えるまでに成長しました。

  

現代でのSNSは、過去のモノより格段に使いやすく、集客効果も高まっています。

これらを自己顕示欲を満たす為のツールだけにせずに

集客の為の発信媒体』として活用する事がとても大切なのです。

 

そして実際やるときに自覚するべき事は、

集客の為の発信媒体を作ろうと頑張ったとしても…

最初のうちは『全く効果がありません

 

しかし、コツコツと継続していくことで、その発信媒体に固定客がつく事で徐々に育っていき

見る人が増え、機会数が増え、新規顧客の流入が増え、収益が増えるという流れに繋がっていくのです。

 

これらを見据えて、『育てていく』という考えを持ち

雇われインストラクター時代から『人を集める力』すなわち『集客力』

作っていくというのが大切な準備施策となります。

 

集客動線を作る

SNSだけの集客媒体で問題ないとされるインストラクターさんがとても多いのですが

それは物凄く勿体ない集客施策となります。

 

最終的な集客動線を『所属先の公式サイト』としている場合、

皆さんのSNSを介して出会ったお客様をURLのリンク等を使い、所属先に丸投げしている形式となります。

 

これでは『発信媒体を育てた』とは言えないのです。

 

ポイントとなる要素は
所属先からこの先退所した後も、

お客様の最終的な集客動線が、自分が運営しているコンテンツに溜まっていく

この仕組みを作る事がとても大切なのです。

 

そのためにはSNSだけではなく自身で運用するブログや、公式サイトをweb上に置く事がとても大切な準備となるのです。

特に効果が高くおススメしたいコンテンツは

やはり『公式サイト』をご自身で運営する事です。

 

自身のPRが無限に行える公式サイトを1つ持つ事で

  • どんな考えでレッスンをしているのか?
  • どんな経歴や活動をしているのか?
  • 過去作品の動画や写真の掲載
  • どこでレッスンをしているのか?

この様に自身のプロデュースを存分にできちゃいます!

 

それらが実践できた時に、SNS等であなたに興味を持った人に対して

あなたが運用している独自の公式サイトに誘導する事で

所属先から退所した後の活動内容も随時報告する事が出来るメリット

何よりも大きなメリットとして…

SEO対策が育ちまくる!!』という事が挙げられます。

SEO対策とは?
Googleなどで検索をした際に『検索上位表示』をされる様にする事なのですが

高額なSEO対策費用を投じなくても、自身がインストラクターで活動している時期から公式サイトを設置して随時更新をする事で

時間の経過と共に徐々に検索結果が上位に上がっていく傾向があります。

  

これこそが『発信媒体を育てる』と言う考え方になるのですが、

起業して団体を立ち上げた時に初めて公式サイトを作ったとしても検索上位に上がる事はありません。

 

しかし、インストラクター時代から先を見据えて自身のサイトを運営する事で、

起業した際にサイトの内容を、自身のPRサイトから自身の団体のサイトに内容をデザインし直すだけで

検索上位を維持したままいきなり集客効果の高い媒体を運用できるというメリットがあります。

 

これらの事から…

起業しから始めればいいや!!

という考え方が、どれだけ差がつくのかが見えてくると思います。

 

昔は何十万、何百万とするお金を出さなければ公式サイトを作れなかったのですが…

現在ではなんと、クオリティーが高い状態で1万以下で作ってくれる業者さんも多いのです!

 

格安で良質な業者さんを探すのに重宝しているのが

サイト発注や動画作成依頼など、お目当てのクリエイターが見つけやすく

提示価格も見やすいフォーマットで検索しやすい『coconala』を活用する事をお勧めします♪

 

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今日のまとめ

起業未経験のインストラクターさんにお勧めする起業方法としては

『求める人の数』が多い『初心者・未経験者』を対象としたビジネスモデルが成功率を高めます。

 

素人向けのビジネスを行う上で大切なポイントは

『お客様が理解できる価値』を提示する

これに尽きるのです。

 

受賞歴や経歴などはあった方がいいに決まっているのですが、簡単に手に入れる事はできません。

 

『無いなら無いなりにできる事』という視点で、3つの資源となる時間・お金・労力を費用対効果の低い対象に費やすのではなく

より確実性のある対象に貴重な資源を投入するという考えこそが『経営者の器』を大きくするポイントとなります。

 

雇われインストラクターや講師の頃から所属先団体に全てを丸投げするのではなく

『自分でできる事をを自分でやる』というスタンスで発信媒体を育てていくことが

後々の自身の大きな財産となるのです。

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