今回のお悩み相談
ダンスの専門学校を卒業し今年からダンスインストラクターになるのですが

『何か役所に出す為の手続きとか、あるのですか?』
と、質問をしてきた新米インストラクターさんのお話をご紹介致します♪
結論
- 届け出をしない事でのデメリットが多すぎる
- 白or青なら断然青!

スクールビジネスのコンサルタントやアドバイザーなどの中には、自身でスクールビジネスを実際に経営した事が無い人がとても多いという事実があります。
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まず初めにやる事は!?
本業・副業に関わらずインストラクター活動をする際は、
職業『ダンスインストラクター』としての『開業届』を
最寄りの『税務署』に提出する事からすべてがスタートします!
開業届を提出せずに事業を開始する事も可能となりますが、原則提出が義務付けられており、
コロナ禍での各種給付金等の申請が通らなかったり、時間がかかってしまうなど
デメリットとなるケースが多いので必ず開業したら開業届を出す様にしましょう!
開業届の書き方について
最寄りの税務署窓口にて開業届の用紙を受け取りその場で記入する事が可能です♪
記入にあたって必要となるものは
- マイナンバーが分かるもの
- 印鑑
- 事業所となる場所の住所
- 開業したい日を事前に決めておく
この4つさえあれば、記入用紙の説明に従って書くだけで簡単に届け出が完了します。
注意点としては…
『事業所となる場所の住所』の設定の際に、
現在『居住している住宅』の住所を設定される場合、
その住宅が『賃貸住宅』の際は、『賃貸契約書』に記載されている『事業用利用への制限に関する規定』を必ず確認しましょう!
また、賃貸契約書にそれらの条項が見当たらない場合も『大家さん』や『管理会社』に事前に相談しておくことでトラブルを避ける事ができます。
もう一つの注意点は…
開業したい日付の設定は、開業届を提出した日から1か月以内となりますので、
1か月以上先に開業したい場合は提出日を調整しましょう。
次にやるべき事は!?
開業届を出す事で晴れて『個人事業主』の仲間入りとなります!
個人事業者としてビジネスを開始する皆さんは、毎年2月16日~3月15日までに1年間の収支状況を国へ報告する義務が発生します。
これを『確定申告』と言うのですが、これを行わないと、税の『無申告』として、場合によっては…
5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金またはその両方
の、厳しい罰則を受ける事となります。
それ以外にも『無申告加算税』や『遅延税』が発生するケースもある事から、
プライベートはだらしない生活…でも良いですが、『税金』に関してはキッチリやる事を超おすすめします!!
確定申告は大きく分けて2通りから選択
確定申告を行う上で、まず大切な事は『毎日帳簿を付ける』という業務が発生する事です。
申告方法には『白色申告』と『青色申告』のどちらかを事業者側が選択できるのですが、
この、帳簿を付ける『難易度』が『白か青』かで全然違うという点を気を付ける必要があります。
白色申告とは何か?
白色申告とは確定申告の際に…

帳簿の際に必要な、貸借対照表や損益計算書なんて作れないよぉぉぉ!!
という個人事業主向けに…

作れなくてもええんやでぇ~♪簡単な帳簿で許してあげるでぇ~♪
と、簡単な記帳による『収支内訳書』の提出さえあれば確定申告ができる仕組みとなります。
収支内訳書の書き方は、確定申告の際に税務署のスタッフに聞きながら作成する事も可能で、比較的簡単に作る事ができます。
簡単に申請出来る事がメリットの白色申告ですが、『毎日の帳簿を付ける事』は必要な業務となりますので、そこは怠らない様にしましょう!
青色申告とは何か?
白色申告とは違い『確定申告書』と『青色申告決算書(貸借対照表&損益計算書)』の提出が必要となる申告方法です。
青色申告を選択するには税務署に『青色申告承認申請書』の届け出が必要となります。
『簿記』の知識が無い方が、自力で資料を作成する事はほぼ不可能ではありますが…
クラウド会計ソフトの活用で簡単に青色申告が可能
という、効率化できるツールがあります!
『マネーフォワード』や『会計freee』と言った、クラウド会計ソフトを使えば、青色申告で必要なし書類を自動で作成してくれる…
そんな夢のようなツールがある事で、近年では青色申告を税理士さんに依頼されずに、
自身でツールを使って申告する人も増えてきました。

ツールや税理士に依頼しないとできないなら、絶対白色申告の方がいいじゃん!
この様に思われそうですが…
青色申告のメリットは、その労力に見合った素晴らしいものがあるのです…
青色申告の超絶メリットとは?
青色申告にするメリットの大きなポイントとして
- 最高65万円の特別控除が得られる
- 赤字が3年間繰り越せる
- 専従者(家族)への給与を経費にできる
これらの超絶メリットがあり、他にも多くのメリットがありますが本日はこの3つをご紹介致します。
特別控除とは?
青色申告の最大のメリットは『最大65万円』まで所得が控除されるという事です!
簡単に説明すると『納める税金が少なくなる』という事です。
※白色申告ではこの控除はありません。
※最大65万円の控除を得るにはe-taxでの確定申告が必要となります。
赤字を繰り越すとは?
その年の事業が上手くいかず収支がマイナス(赤字)となり『損した』分を、翌年以降に繰り越す事で、
翌年の『所得が下げられる』というメリットがあります。
所得を下げれるという事は、
- 所得税
- 住民税
- 健康保険料
等を節税できるようになるという事なので、メリットは大きいですよね♪
※白色申告では、限定的な一定の条件下でしか受けられません。
専従者とは?
個人事業を手伝ってくれる『家族』の事を『専従者』と言い、
『専従者』に対して支払う『給与』を『全額経費』にできるという、節税対策ができるのです。
経費にできるという事は所得を抑える事ができるため、先ほどと同じく
『所得税』『住民税』『健康保険料』等の節税に繋がるのです!
注意点として、専従者給与を支払う場合『配偶者控除』や『扶養控除』が受けられない点があります。
青色申告を選択するべし!
起業して間もない頃は忙しさのあまり『帳簿作業』に手が回らず、

面倒だから、白色申告でいいや…
と、考えてしまいがちですが
開業して事業を大きくしたい方や、収入を更に増やしていきたいと考えている方は
絶対に青色申告をお勧めします
これは、先ほどの控除や節税などのメリットだけではなく…
それ以上に『経営者としての能力』が、青色申告をする事で大幅にUPするというメリットがあるからです。
慣れないうちは、確定申告が近づくと青色申告に必要な書類で吐くほどのレベルで忙しくなるのですが…
この『経営者としての学びを得る機会』を越えられるか?越えられないか?で
次年度の売上にも影響が出てくると言っても過言ではありません。
事業で成功しているほぼすべての人は『控除』や『節税』についての知識がとても多く
山ほど稼いでいるから『税については疎くても良い』ではなくて
山ほど稼いでいるからこそ『税についてしっかり勉強しよう』というスタンスなのです。
私も多くの経営者と接する中で分かってきたことは
賢いから『山ほど稼げる』のではなく、
賢くなる努力を惜しまなかったから『山ほど稼げる』というのが成功者の真実なんだ。
と、今では断言できます。

まだまだ売上が少ないから白色申告でもいいのでは…
と、考える方もおられるでしょうが、これは大きな間違いで、
先にもお伝えした通り、『赤字の繰り越しメリット』を考えると
売上が出るか出ないかギリギリの生活の人ほど『青色申告』で申告し続け、
黒字になった際の『赤字繰り越し節税』を実践する事が大切なのです。
クラウド会計ソフトは何を選んでいいか迷ってしまいますが
使いやすさと、法人化を考えた時にマネーフォワードを使われている税理士さんが多かったこともあり
『マネーフォワード』を活用する事をおススメしています♪
何よりも無料から始められるので気軽に始められるところがポイントです!
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本日のまとめ
事業を始める!と決めたらまずは『開業届』を出して頂き、
確定申告の方法を『青色申告』にする際は『開業届』を出すのと同時に
『青色申告承認申請書』を提出する事をお勧めします。
開業届と確定申告の方法を税務署に提出する事で、
コロナ禍による各種給付金や、今後新たに出てくる給付金等の対象となる事から必ず申告は忘れずに行うようにしましょう。
そして何よりも大切な事は、脱税や無申告などの違法行為をせず、しっかりと正しく『納税』するという事です。
『死と税金からは逃れられない』こう思えたら、覚悟を決められますよね!!
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