【保存版】ダンサーの収入事情

インストラクター

今回のお悩み相談

ダンスの仕事ってどんな働き方があるのですか?』と、

質問をしてきた大学生ダンサーさんのお話をご紹介致します♪

結論
  • 大きく分けて4つのお仕事
  • 事前に損益試算をする癖をつけよう
  • 経験値が報酬額に反映されやすい
  • 行動し続けた者だけが成功を掴める

実際どれくらいの収入なの?

まず、ダンサーのお仕事はどんなものがあるのか?こちらをご紹介致します。

ストリート系ダンスで活動するダンサーの中で、

そのスキルを武器に仕事をする人たちには、大きく分けて4つの働き方があります。

  1. ダンサーとして踊る事で収入を得る
  2. インストラクターとして指導する事で収入を得る
  3. コレオグラファーとして作品を提供する事で収入を得る
  4. プロデューサーとしてダンサーや舞台を制作する事で収入を得る

これらの働き方は、特に資格などが必要という訳ではなく、

自分自身が『ダンサーです!』『インストラクターです!』と言った瞬間にジョブチェンジができてしまう業界でもあります。

だからこそ、稼げる方やそうでない方の格差がものすごい業界でもあります。

プロフェッショナルの定義は人それぞれではありますが、

webで検索してみると『主たる収入を得るために特定の分野に従事している人』されている様です。

『主たる収入』をアルバイトなどではなく、

ダンスのスキルだけで稼げれるようになってからがやっとスタートラインであると、目標を立ててみるのも1つでしょう!

ダンサーの収入事情

『ダンサーとして踊る事で収入を得る』このジョブは、

1出演毎の報酬額となる事が多く、相場は地域によっても違いますが、

平均1万円~青天井となります。

コンテストのジャッジ&ムーブや、CMの出演やPVの出演など、名声や認知度によっても報酬額が大きく変わります。

このジョブを希望される方は、

ダンスの実力だけではなく、認知度が低いと、たとえダンスの実力が高くても低く見積もられてしまいます。

コンテストやバトルの入賞歴だけではなく、

自ら発信する努力が大切ですね!

このジョブの収益の柱は、仕事を始めたばかりの頃は『土日・祝日』となり、

平日はほぼ仕事が無いと思ってよいでしょう

月収15万円程度を稼ぐ場合、最低報酬額1万だとしても、

毎週土日、1曜日毎に2回パフォーマンスができる様に、平日は興行主への営業を行う必要があります。

舞台上での実質労働時間は他の業種に比べ極めて短いですが、安定した収入を得る為には、

自身のスキルUPだけではなく営業力も試されるお仕事となります。

毎週土日が空きができる事無く、ダンスの披露で埋まるようになるには、

辛く険しい道となる事を覚悟しましょう。

身体が資本となるお仕事であり、容姿や体型等の外見も重視される事から、

ファッションセンスや身体のメンテナンスにも時間を割く必要があります。

また、交通費は含まれるとする契約も多い事からその点を注意する必要があるでしょう!

中長期目線で活動される場合は40代以降の人生設計をしっかり行ったうえでの行動が大切です。

インストラクターの収入事情

『インストラクターとして指導する事で収入を得る』このジョブは、

固定給もしくは完全歩合制として在籍生徒1人あたりに対しての報酬額となる事が多く、

大多数のダンススタジオは完全歩合制を採用している事が多いです。

地域によって報酬単価の幅が広く、月会費などの料金によっても単価が大きく変わるのですが、

会費5,000円前後での平均を取ると、

生徒1人あたり2,000円~が相場となります。

このジョブを希望される方は、

ダンスの実力だけで何とかなると思われている方の場合、とことん稼げません

むしろ自身が踊れなくても『教える技術』が高い先生や、

ダンスの楽しさ以外の『付加価値』を提供できる先生に人気が集まり

『評判』によって生徒が増え、インストラクターとしての価値が高まっていきます。

それ故、所属するスタジオでトラブルになった先生や、

評判を落とす行為をする先生の業界からの評価は低くなり、

固定給はおろか完全歩合制となる報酬単価も低くなってしまいます。

最悪の場合、スタジオでのレッスンを契約させてもらえない状況となります。

このジョブの収益の柱は、自身がどの客層をターゲットにするかによっても、稼げる時間帯や曜日が大きく変わってきます。

ゴールデンタイムと呼ばれる集客がしやすい時間帯

月収15万円を稼ぐ場合、在籍生徒1人あたりの報酬単価2,000円として計算すると、

生徒数75名が必要となります。

1クラス10名の生徒を保有できるのであれば7.5クラス分の開講が必要となるでしょう。

固定給を希望される方も上記の生徒人数以上保有しないと厳しいという現実が見て取れます。

そして全クラス10名以上、生徒数75名の稼働率を維持するためには、

地域にもよりますが、早くても半年以上、平均的に1年~2年かかると言われています。

集客施策を所属するスタジオに全部任せている様な場合は更に期間がかかると思ってください。

生徒集めの自助努力を怠らず、SNSなどでしっかりと集客施策ができている先生は、やはり新規生徒の獲得率が高くなります。

また、入会のコツを掴みだし仕事に慣れてくると、生徒が簡単に減る事が無いため、長い目で見ると費用対効果が高いジョブと言えます。

稼げるようになるにはとても長い時間を要しますが、

先行投資だと思いコツコツと行動できる人だけが行えるお仕事と言えます。

また、交通費やパーキング代などは自己負担となる事が多いので、

自宅から遠方でレッスンを開講したり1日に多くの箇所に移動する必要があると経費が増えてしまい月収は更に減ってしまいます。

コレオグラファーの収入事情

『コレオグラファーとして作品を提供する事で収入を得る』このジョブは、

振付家としての過去の実績が報酬額に大きく作用します。

少額のお仕事としては、チーム振付の依頼から始まり、結婚式でのフラッシュモブの依頼などがあります。

高額のお仕事となるとCMの振付担当や芸能人の振付担当など多岐に渡ります。

明確な金額はクライアントの提示額により様々ではありますが、

あまり安売りはしないように心がけましょう!

コレオグラファーは他のジョブとは違い

今日からコレオグラファーやります!』と言っても、

お仕事のお声はまずかからないでしょう

ダンサーもしくはインストラクターとしての実績と名声を重ねた方が進む事のできる

上級職の様なスタンスとなります。

振付のみ提供するだけではなく、

  • 演者の練習スケジュール調整
  • 衣装の選定
  • 音源の編集
  • 照明案の作成
  • 納期に間に合わせる責任

など、ダンスの実力以外の力が必要になってきます。

これらの能力は主にダンスインストラクターを介して行われる発表会等で学ぶことができます。

ごくごく一部のコレオグラファーを除いてはそれだけで『主たる収入』を得る事が難しいため、

ダンサー業やインストラクター業を兼業しながら行っているというのが現状となります。

仕事が舞い込んだ際は、

  • 交通費
  • 消耗品費
  • 雑費
  • 宿泊費等

様々な経費がどちら負担なのかを明確に取り決めておくと後々トラブルにならないでしょう。

プロデューサーの収入事情

『プロデューサーとしてダンサーや舞台を制作する事で収入を得る』このジョブは、

ダンサー、インストラクター、コレオグラファーなどをまとめ上げ、

その人たちと共に作品や舞台や催事を制作するお仕事となります。

また、ダンサーやダンスチームをプロデュースし活躍させるお仕事もこちらに含まれています。

もはやここに来ると、ダンスの実力や経験は関係ない様に思えますが

全てのステージを経験していなければ各ジョブの皆さんに的確な指示を出すことができない事から、

ダンサーからコレオグラファーまでのお仕事を経験した

最上級職の様なスタンスとなります。

主な収入源はプロデュースしたダンサーやダンスチームの出演料や、

イベントや舞台を主催した際に得られる売上、

舞台監督等での報酬など舞台に関わるお仕事全般に関わることができますが、音響・照明などの知識だけではなくタイムテーブルや主催による損益計算など

学ぶことが多岐に渡るため、

プロデューサーになってから学ぶのではなく、

下積みとなるダンサーやインストラクター時代にコツコツと学びつつ、

舞台現場に行く際は人脈作りや作業の流れをしっかりと記録しておくと良いでしょう。

稼ぎやすいジョブ選択は

ダンスを武器にお金を稼ぐうえで、これから稼ごうと考えている人は

ダンスインストラクター』がやはり1番、

短期~中期的に稼ぎやすい職業だと言えるでしょう!

1万円~5万円の副業やお小遣い程度で稼ぐ分には、

自身のダンススキルだけでインストラクターをしていても、

ダンスのカッコよさに憧れた生徒を取り込み短期的に収入を得る事が可能です。

しかし、『主たる収入』として安定した報酬を得たい場合は、

10レッスン以上クラスを稼働させる必要がある点と、生徒1人1人を『上手にさせ満足させる』様にレッスンスキルを磨いていく必要があります。


結婚などのライフステージを経ても、この仕事を継続したいと考えられる方は

20レッスン以上稼働させる努力と身体の頻繁なメンテナンスが絶対条件となります。

効率よく稼ぐにはどうしたらいいの?

生徒人数によって月収が大きく変わるインストラクターというお仕事は、

1クラスのみ稼働していてもスタジオ収容人数以上の収入は得られません。

必然的に複数クラスの開講や、複数のスタジオに所属するなど工夫が必要になります。

1曜日に複数のエリアで指導を行う場合は、

移動時間や交通費をしっかりと損益計算したうえで各スタジオと契約をする事をお勧めします!

出来るだけ『短い期間で効率よく』稼ぐためには、

1つのクラスでじっくり生徒を増やすよりも、多くのクラスを開講する事が、とても大切な集客施策となります。

複数のクラスを稼働させるメリットは、1レッスン当たりの保有生徒数上限を上げる為だけではなく、

何と言ってもお客様が来店する『機会数』が増えるという事です!

『機会数』についてはこちらの記事をご覧ください♪

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新米先生
新米先生

生徒が集まらない頃から、複数のクラスを稼働させたら、労働時間と経費が超増えるのでは!?

この様にご質問を頂く事が多いのですが、

確かに複数のクラスを稼働させる事で、生徒が入らなくても、必要となる『時間』と『お金』の負担がクラスの数分だけ増えていきます。

しかし、生徒集客において、お客様の動線が1つのクラスだけではなく、

多数のクラスがある方が生徒の増加スピードは格段に上昇するのです。

また複数クラス稼働で生徒を集めた方が、目標人数を達成するまでの

トータルのコストは低くなる傾向があります。

稼働して間もない頃は、1つのクラスに生徒が1人~3人しか入会しない、なども当たり前のようにあります。

交通費や移動時間、そして労力を考えたら

こんなの割にあわねぇぇぇぇ!!

と、1度は必ず思える時が来ますが、それを乗り越えた先に

  • 安定した生徒獲得
  • 短い労働時間で高い報酬

が得られる世界に到達できます。

事実、私自身がフリーのインストラクター時代に、

1クラス当たり生徒1人~2人しかいない時期から、10レッスン以上を稼働させ、その結果、

時間と労力と経費がゴリゴリに減り…

数か月間雑草を主食にするレベルの所得しかありませんでした…が!

痛み無くして成功無し』を信じ、

コツコツと認知度を上げる施策(当時はポスティングやチラシ配り、フリーペーパーが効果的でした)を自発的に行い、

ダンススキルを上げる練習時間よりも『私の事を知ってもらう活動』に時間を注ぎました。

多くのストリート練習エリアに顔を出し、そこで練習するダンサーに声をかけ仲良くなり、

自分の活動をただ伝えるだけではなく、その魅力を共感してもらえるように話し、

また別の日には別のストリートで練習するエリアのダンサー達に声をかけ…という

足を使った施策を繰り返していました。

現代においては『スマホ』が登場し、自分の足を使わなくてもSNSで繋がる世界となり、2004年当時とは世界がガラリと変わってしまいましたが、

今の方が集客においてはとても簡単になったと感じています。

簡単に出来るからこそ、全く活用しない人や

集客の為ではなく『自己顕示欲』と『承認欲求』を満たす為だけに使われている人は、

やはり、しっかりと集客目的でネットコンテンツを活用できている人たちより、

後れを取っている印象があります。

成功者以外の真似はしない事が大切

フリーのインストラクターとして活躍していた当時の私が、

生徒数200名以上、月収40万円以上を維持できた理由も、

私が超絶スキルがあった訳ではなく、名だたる大会で輝かしい成績を収めたからでもなく、

イケメンでもなく…泣、

ダンススキルで名が売れる様に頑張ろう!ではない方向性を突き進んだ結果であります。

要は『人と同じことをしていては、他の人と同じ様な結果になる』という事です。

身近なダンサーが稼げていないと感じるのであれば、その人と同じようなことをしていては自分自身も同じ道を辿るという事です。

結果の出ていない人を教師とするのではなく、

師と仰ぐなら反面教師として捉えるくらいの

常識をぶち破る柔軟な発想』が大切なのです。

私が現役の時も、周りのダンサーの多くは、ダンススキルの向上に莫大な時間を割いていましたが、

私はダンスの練習時間を削れるだけ削り、余った時間を『知ってもらう活動』に費やし、

ただ知ってもらうだけではなく、

強く印象に残る為にはどうしたらよいか?とそればかりを考えていました。

ダンスをする目的が『有名になりたいからなのか?

それとも『この業界で稼ぎたいからなのか?』この辺りを明確にする事で、

自分が本当に今やらなければいけない事は何か?が見えてくると思います。

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